河嶋工芸は、木工屋として祖父が創業し、継承した先代により店舗屋の業態へと推移しました。創業から半世紀を越える歳月の中で、いろいろな監督や設計に携わる人間に加え、いろいろな職人が育ち、成長してきたという現実があります。

業界全体の不安材料として、茨城県だけでなく全国的にも、「職人になりたい」と考える若い人が少なくなっている現状があります。跡継ぎがいないため家業や会社を畳んでしまった話も多く聞きますし、たとえ存続していても職人の年齢層が高くなっているところが多い状況です。

木工の世界から発展してきた私たちとしては、非常に寂しく感じますし、同時に後世へ残すべき技術だとも考えます。せっかく、この河嶋工芸という器（会社・場所）がありますので、ぜひ、「木工の技術を培い、この世界で大成したい！」と願い、必死に努力する方を、我々の手でバックアップして育てたい。その強い想いが河嶋工芸にはあります。

河嶋工芸が、これから仲間になる人たちに求めること。それは「本当にこの世界に興味を持って頑張れる」ということ。業務的には木工の職人だけではなく、設計や施工管理に携わる人材も欲しいです。当然、分野的に男性が多い職場ですが、応募に性別は問いません。女性の職人は在籍していませんが、いずれその時期も訪れるだろうと感じています。

職人ではありませんが、施工管理等で活躍する女性社員がおり、男性社員に混じり、ジャンバーを着て現場で積極的に掃除をしたり、搬入の段取りを始めとする各種打ち合わせを行ない、懸命に頑張っているのです。「仲間と一緒に汗をかいて仕事をしたい」と思える方を、河嶋工芸はお待ちしています。